Life in Japan as an An English teacher’s

現役中高英語教員が生きていくあれこれを紹介。興味のまま、雑多に紹介します。A blog about various ideas by a Japanese English teacher in a Japanese school.

オーディオブック

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衝撃

私の読書体験は、完全に変えられました。オーディオブックが人生に入り込んだことで、今まで手が伸びなかった難解な書籍や洋書に触れ合うことができました。編集工学の探究型読書と並んで、読書革命です。有名な「メラビアンの法則」によれば、人間のコミュニケーションのうち、ことば以外で伝達できる情報は、かなり大きいのです。オーディオブックは、視覚刺激は、失われるもの、読み手から抑揚を感じ取り、どのことばが大事なのか、どこまでが意味のつながりなのかを、自然に理解できます。この記事では、オーディオブックの魅力紹介していきます。

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オーディオブックとは

言葉から比較的想像しやすいかと、思いますが、オーディオブックとは、聴く本です。一般に書店で出回っている書籍を朗読し・録音されたものを言います。聴く側からすれば、「本を聴く」と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。

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読書は苦手

偉そうに読書教育を謳っている私ですが、実は本を読むのが苦手です。決して、全くやらない、嫌い、というわけではないです。好きな作家もいますし、好きな作品もあります。ただし、読むスピードが恐ろしく遅い。文字だけの本は、様々なトラップがあり、内容理解がうまくできないのです。ただし、オーディオブックを通じて、今まで読書のやり方も、うまくできていなかった、と気づくきっかけになりました。学校でも読書の仕方は、教えてくれないことが多いです。多くの読書達人は、経験を通じて、上達しています。オーディオブックが私の読書経験を増やしてくれ、そして上達させてくれました。

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ながら読書

「聴く」コンテンツの最大のメリットは、やはり「ながら」でできること。実物の本を持って、読書となると、「手」と「目」を奪われます。しかし、オーディオブックなら、その両方が空きます。読書によって制限されていた行動が、一気に解放されます。おそらく家事全般は、これに当てはまります。皿洗い、そうじ、炊事、洗濯、これらの作業は、すべてオーディオブックを聴きながらできます。家族の呼びかけに、対応したい場合は、イヤホンを片方はずせばできますし、こどもの見守り中などでも活用しています。公園遊び、習い事などの際も、目はこどもに耳は本にあてられます。私なんかは、公園でこどものサッカーパスに付き合うときにも、片耳は「聴き読書」でおこないます。

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倍速

オーディオブックで大事な機能の一つが、倍速再生です。この倍速再生が読書スピードを加速させてくれます。もちろん、もともとの速度で聴くだけでも効果はあります。が、この倍速機能を使うと、読書が加速します。例えば、新書なら、ものによりますが、一冊4時間から5時間くらいのものが、一般的です。これを2倍速で聴くと、4時間ものなら半分の2時間、さらに3倍速なら80分、そして4倍速なら60分!(Audibleは、最大3.5倍速)さすがに、4倍速となると聴きづらいですが、徐々に速度を上げていけば、3.5倍速くらいなら、なんとか聴けています。私の場合は、朝起床してすぐ、再生。家族を起こさないように、ワイヤレスイヤホンを使用して、皿洗いや洗濯などの家事をおこない(1時間)、通勤(1時間)、帰宅(1時間)という具合ですので、3倍速なら、2冊も読めてしまいます。例えば、池上 彰  (著)の『伝える力』 (PHPビジネス新書) (日本語) 新書 – 2007/4/19、ならこんな具合です。


1倍速:3時間59分9秒 

2倍速:約2時間

3倍速:約1時間20分

4倍速:約1時間

伝える力 (PHPビジネス新書) | 池上 彰 |本 | 通販 | Amazon


通勤時間で一冊本を読み切る、なんてちょっと良くないですか。


読書量増加

「読書上達の秘訣は?」と聞かれると、恐らくほとんどの人が、経験、と答えることでしょう。私のような読書が苦手な人は、経験を積むこと自体ハードルが高いのではないでしょうか。とりあえずページをめくって、とりあえず目を通してみるというのも効果がないとは言えないかもしれませんが、同じことを耳でやる方が、効果が高いように感じます。実物の本を読む場合は、やはり手と耳が拘束されてしまいますので、習慣として続けるのは、それなりの気概が必要になります。しかし、オーディオブックであれば、「家事=読書」とすることができます。いわば、家事をやったご褒美に、知識が増える、ということになります。このように、オーディオブックと「ながら」で、できることを見つけることが増えれば、読書量が同時に増えていきます。私の場合、9月からオーディオブックを導入し、以後、毎月15冊程度になりました。それまでの平均は、せいぜい3冊程度でした。人生が大きく変わったのは、言うまでもないですね。


オーディオブック vs Audible

日本でオーディオブックを利用する場合、2021年現在、選択肢はaudiobookとaudibleの2つです。新刊や特定も本を熟読したいならaudible、サブスクで多量に読みたいならオーディオブックです。ちなみに私は両方契約しています。どちらも作品一冊ごとにできることは共通しています。作品によって、セールがあったりするので、価格は、その時々です。一番の違いは、サブスクに方法にあります。まずaudible。言わずと知れた、あのAmazon系列です。毎月1,500円支払うと、毎月好きな本が一冊購入できます。新刊だろうと長い本だろうと、関係ありません。普通、一冊だいたい3,500円くらいでオーディオブックが購入できます。これが毎月一冊、1,500円で購入できるのは、安いとしか言いようがありません。ただし、2冊目以降は単品購入になります。(これも会員価格です)

次にaudibleは、毎月750円を支払うことで、オーディオブックが選択した書籍を好きなだけ読むことができます。サブスクで読める本は、若干古いですが、読み応えのあるものがたくさんあります。結局どちらかと言われれば、とりあえず始めるなら、オーディオブックブックです。数をたくさん読めるので。私の場合は、両方契約しています。毎月2,250円を支払い、欲しい作品を一冊audibleで購入し、その他の作品は、オーディオブックブックから選択する、といった具合です。本来、単品購入すると3,500円くらいするので、これでも割安です。


https://audiobook.jp/

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https://www.audible.co.jp/

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ベッドタイムストーリー

こどもの寝かしつけにも、オーディオブックを活用できます。親が本を開いて、子どもを膝にのせて読み聞かせをしてあげる、というのもとてもいい時間ですが、毎日やるとなると結構しんどいです。しかも、本を読むときは、電気をつけたままにしなくてはならないので、結局お話が終わっても、目が冴えたまま、しばらく眠らない、という状態になってしまいがちです。そこでオーディオブックの登場です。オーディオブックには、スリープタイマー機能がありますので、15分と設定してしまえば、暗い中でお話が続いてくれます。しかも、話の途中で親が寝落ちしてしまっても勝手に電源が切れてるので安心です。これなら、「ハリーポッター」や「モモ」などの長編でも毎日少しずつ進めていけます。


読書革命

こんな感じでもはやメリットしかないです。日本では普及がまだまだなので、もっと広がってくれたらいいなと思っています。是非お試しを。